『麗花萌ゆる8人の皇子たち』の話数ごとのネタバレ一覧はこちらの記事にまとめてあります。
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』16話では、正胤に毒を盛ったとの濡れ衣を着せられ、ヘ・スが牢に入れられてしまいました。
スを助けたいワン・ウクでしたが、毒殺計画が妹のヨナ皇女の策略だと知り、動けなくなってしまいます。
濡れ衣だと確信している他の皇子たちが必死でスの潔白を訴えますが、太祖がくだした決定は処刑。
そんなスを助けるため、大きな決断をした人が1人いました。オ尚宮です。自分が罪をかぶることでスの命を助けることに決めたのです。
スとオ尚宮の運命は?気になって仕方のない第17話、みていきましょう。
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目次
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』17話あらすじネタバレ
処刑台に連れて行かれるへ・ス(IU)。
辺りを見渡してワン・ウク(カン・ハヌル)の姿を必死に探しますが、その姿はありません。
そんなときワン・ソ(イ・ジュンギ)が剣を片手に現れ、兵士たちを蹴散らしてスの元へとやってきます。
「殺されたいか」と怒鳴りながら剣を向けるソ。
一触即発のソと兵士たち。
そこへ「皇命だ!」とチェ・ジモンが駆け寄ってきます。
「刑の執行は中止です」という言葉にスは気を失ってしまいます。
オ尚宮の思い
ソに支えられ、茶美園に戻ってきたス。
オ尚宮((ウ・ヒジン)が皇族殺害の罪で兵士に連れて行かれるところに遭遇し、慌てて駆け寄ります。
「どういうことです」と問うスに「私が正胤の茶に毒を盛った。濡れ衣を着せてすまぬ」と淡々と返すオ尚宮。
スはオ尚宮の腕をつかみ、洞窟へ連れて行きます。兵士が後を追おうとしますが、すぐに戻るからとソが制止しました。
洞窟の抜け穴からオ尚宮を逃がそうと考えていましたが、石が積まれ穴がふさがれていたため呆然とするス。
「故郷へ行きましょう。今から。どこにでもついていきます。私もこんな生き方は嫌」と言いながら必死に石をどけ始めます。
それを止めたオ尚宮は泣きじゃくるスをきつく抱きしめ、「己を責めるな。陛下を助けるために行くだけだ。どうせ、もう長くない。」となだめます。
「守りたいものを守ったのだから代償を払わねば」と顔を見ながら諭すように伝えた後、再度抱きしめながら(気を許すな。だれも信用してはならん。どんな時も薄氷を踏むように用心するのだ。お前は私のようになるな)と心の中で告げるのでした。
太祖への直訴
スは足を引きずりながら天徳殿の前に座り込み、太祖に直接オ尚宮の無実を訴え始めます。
それを知ったウクが慌ててスの元へ行こうとしますが、皇后ファンボ氏とヨナ皇女(カンハンナ)が必死で止めます。
そこに現れた皇后ユ氏(パクチヨン)。
「へ・スが抗議をしているとか。ウクは心が痛むだろう。想い人ゆえ」と嫌みのように声をかけます。
ただの妻の親戚だと否定する皇后ファンボ氏と「スの主張は正しい」と言い返すウク。
「オ尚宮の潔白を信じるのか。では真犯人は?正胤?豪族?それとも私だと?」と不敵な笑みを浮かべる皇后ユ氏。
言い返そうとするウクでしたが、それよりも先に皇后ユ氏の足元に跪き、ウクとヨナには手を出さないよう必死に懇願する皇后ファンボ氏。
「息子のしつけを間違えましたね。皇子に生まれても、主が誰かも区別できないとは」と侮辱し去っていく皇后ユ氏に、拳を握りしめ、必死に怒りを抑えるしかないウクでした。
夜になってもフラフラしながら直訴を続けるスの元へ駆け寄るペガ(ナム・ジュヒョク)。
「聞き入れてもらえぬ。身体を壊す前にいこう」と声をかけますが、オ尚宮は私の罪をかぶったのだと訴えるス。
ペガは「皆知っている。太祖の怒りを買うのが怖くて助けられぬのだ。オ尚宮の思いを無駄にするのか」と必死に諭します。
それでも聞き入れないスにあきれるペガは「それなら耐えてみろ。薬を用意しておく」とだけ伝え去って行きました。
一方、皇后ファンボ氏もオ尚宮の処刑を取り下げるよう太祖を説得していました。
しかし、「それが皇帝の務めだ。捨てるときは捨てる」と固い表情で言い放つ太祖でした。
雨が降り始めても直訴を続けるスを回廊から見守る皇子たち。
居てもたってもいられなくなり、回廊から出て地面に正座をするワン・ジョン(ジス)とペガ。そしてその後ろに立ち一緒に雨に打たれる正胤(キム・サノ)。
ワン・ウォン(ユン・ソヌ)だけは呆れた表情でその場を去りました。
そこへ現れたウク。
スは嬉しそうに微笑みますが、ウクはそのまま背を向け去って行ってしまいます。
(https://programs.sbs.co.kr/drama/scarletheart/clip/52263/22000198731)
ショックを受け、崩れ落ちそうになったスでしたが、そこに現れたソが何も言わずマントを傘代わりにしてスを雨から守るのでした。
太祖の決定
処刑場に向かうオ尚宮を引き留め「お前の死に様を見たかった。望みがかなったな。お前の負けだ」と勝ち誇ったように言い放つ皇后ユ氏。
「よく御存じでしょう。皇后様は私に勝ったことがない」と言い返すオ尚宮。
皇后ユ氏は「私は皇后だ。お前は記憶にも残らぬ名もなき女官」と嘲笑い、去って行きます。
(1人の記憶に残れば十分です)と心の中で呟くオ尚宮。
オ尚宮の刑執行の鐘が鳴り響き、愕然とする皇子たち。
毅然と振る舞っていた太祖も崩れ落ちそうになり、ジモン(キムソンギュン)に支えられます。
(https://programs.sbs.co.kr/drama/scarletheart/clip/52263/22000198731)
地面に倒れ込み、オ尚宮の名前を呼びながら泣き叫ぶス。
そのまま(私の代わりに誰かが死ぬなら、助かりたいとは思わなかった。これは全て夢で目覚めたら全部忘れてしまいたい)と心の中で呟きながら気を失ってしまいました。
スをかばったことで、太祖より使臣として後晋行きを命じられるソ。
ジモンが危険だと口をはさみますが、ソはすんなりと受け入れ、「私が松嶽を離れても、スはお守りください。茶美園に置いてください。使臣の務めを精いっぱい果たします」と頭を下げます。
険しい表情の太祖。
ソが退室するや否や、「へ・スを遠ざけよ。皇子たちに会わせるな。父が代わりに捨ててやろうじゃないか」とジモンに命じるのでした。
スの元へ、太祖の命令を伝えに行くジモン。
スは「どこに行けば、みなさんを避けられます?」と受け入れます。
そして出発の準備をしているソに会いに行くス。
(https://twitter.com/Anej00019/status/1328498912286572544?s=20)
心の傷を心配するソに「どんなに心が痛くても世の中は回って行く。日々に没頭していればいつか忘れられるはず」と返します。
「早く忘れろ。つらいことこそ忘れるのだ」と声をかけるソに「皇子様も私をお忘れください」と告げるスでしたが、「たわごとはよせ。私が戻るまで茶美園で待て」とほほ笑むソ。
しかし、スは「待ちません。私のせいで皇子様も罰を。本当は皇宮で暮らしたいはずなのに。友情と愛情を区別してください」と簪を返すのでした。
「お前も私と関わると不幸になる。でも離さない」と言いながら抱き寄せ、キスをしようとするソと顔をそむけるス。
「バカだな。もう勝手にはしない」と言って一度は離れるソでしたが、隙をみて不意打ちのキスをします。
そして微笑みながら「これはお守りとして借りる。必ず戻る」とかんざしを受け取るのでした。
そんなソの後ろ姿を見ながら、(待ちません。私のために命をかけても、“私の人”と呼んでも待ちません。別の人に向かっていた心があなたを無視できなくなってる)と心の中で呟くス。
ウクは茶美園に戻る途中のスを見かけますが、声をかけることなく背を向けます。
スもそんなウクに気づきますが、そのまま背を向けるのでした。
後晋へ出発するソ。
そしてジモンに見送られ、ひっそりと皇宮を後にするス。
ジョンからその事実を聞いたウクは慌ててスの部屋に向かいます。
空っぽになった部屋を見て呆然とするウクは床に座り込み、一人泣き叫ぶのでした。
密かに話をする皇后ユ氏とヨナ。
「私の右腕だった女官が先日殺された。そなたか?」と切り出す皇后ユ氏と、「皇后様も消す気だったのでは?」と淡々と答えるヨナ。
そんなヨナに「よい仲間になれそうだな」とほほ笑む皇后ユ氏でしたが、ヨナはそれを一蹴りし、母・皇后ファンボ氏がオ尚宮を流産させた濡れ衣を着せられ、流刑になった過去について語りだします。
「陛下の愛するオ尚宮を殺したのは皇后様です。これが知れたらどうなることか。これ以上母を侮辱せず、身の振り方をよくお考えに」と吐き捨てるように言い、退室するヨナ。
そんな2人の会話を聞いていたヨは、「さすがヨナ。これだから好きだ」と感心しますが、皇后ユ氏は「危険な娘だ。近づくな」と止めるのでした。
訓要十条
それから1年が経った太祖26年。
太祖が出した訓要十条に“長男以外も皇位を告げる”とあることを理由に、自身を次期皇帝に推そうとしている豪族たちを引きつれて皇宮にやってきたヨ。
母親と兄とは距離を置き、ウクと行動を共にしているジョンに憎まれ口を叩きます。
「“誰でも皇位を告げる”と弟たちの眼の色が変わった」と最近の皇宮内の様子について不安を口にする正胤を、味方を見極めることが目的だと慰めるジモンでした。
2つのカップル
(https://twitter.com/hudielanmeng/status/1296011182738771970?s=20)
剣舞の練習をするウヒ(ソヒョン)に「また間違えた。なぜそこで剣を突くのだ」と間違いを指摘するペガ。
ウヒは太祖の暗殺を想定して練習していたのでした。
注意しすぎて唇が腫れたと言い、顔を近づけるペガと照れて顔を背けるウヒ。
そんなウヒを見て「夫人が待っているから帰る」とからかうペガ。
「夫人が?婚姻して久しいのか?子はいるのか?」と気にするウヒに二やけるペガは「私ではなく父上の夫人だ。母上がお待ちだから帰らねば」と嬉しそうに真実を明かします。
「からかったな」と追いかけながらも、微笑み安堵した表情を見せるウヒ。
「稽古もいいがケガはするな。オーケー?」と声をかけ、去っていくペガでした。
(https://twitter.com/_19951993_/status/980435305730777093?s=20)
孟子の書を出し睨むスンドク(チ・ヘラ)と手首を懸け読み切ったと自信満々のワン・ウン(ベッキョン)。
しかし、間違いばかりでウンの顔や腕などには、墨でどんどん印がつけられていきます。
相変わらずスを忘れておらず、左手への印は拒否するウン。
そんな2人に向けて突然短刀を投げつけ試す、スンドクの父・スギョン。
スンドクが素早くウンをかばい、「皇子様を驚かせないで!」と怒ったため、「これしきのことで驚いてどうする」と呆れるスギョンでした。
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』17話の感想
流産してしまった自分の子どもとスを重ね、自分の命と引き換えにしてでも守ること決め実行したオ尚宮はかっこよすぎます。
見ている私にとってもオ尚宮は大きな存在だったので、その優しさに号泣してしまいました。
そして、何よりも最後の最後まで美しい!処刑場に立つ時、化粧っ気が全くなく青白い顔をしているのに、それでもとてもキレイで見とれてしまいました。
一方のウクですよ。
背を向け去っていくあの姿、本当にがっかりしました。それに比べ、自分の立場よりスを優先できるソはかっこいいし、頼りになります。
個人的にはウン夫妻を応援しているので、最後の最後にでてきたときはとても嬉しかったです。
スンドクの髪がほどけた時のウンのうっとりした姿。今後の二人の進展が期待できます。
そして、皇宮を去ったスとソのその後が気になるところです。
2人は再会できるのでしょうか、ドキドキです。
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』17話ネタバレと感想まとめ
自らの命を犠牲にしてまでスを守ったオ尚宮。残されたスのことを思うと心が痛いですが、オ尚宮の優しい心と温かい愛には涙が止まりません。
ソは使臣として後晋へ行き、スは人知れず皇宮を出て行ってしまいました。1年後のシーンにはまだ2人がでてきていないので、2人がその後どうなったのか、スはどこにいるのか気になるところです。
ウヒとペガ、ウン夫妻の様子も描かれました。彼らのラブラインにも注目です。
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