『麗花萌ゆる8人の皇子たち』の話数ごとのネタバレ一覧はこちらの記事にまとめてあります。
ワン・ソは皇后ユ氏、パク・ヨンギュ、ワン・ウォンに濡れ衣をきせられ皇宮を去り信州に行くよう命じられました。そしてワン・ソを仲間にできないと見るや次には正胤(チョンユン)の毒殺計画を立てる3人です。
宴の場でスが運んできた正胤のためのお茶には毒が入っています。ソは阻止するため自らが毒茶を飲むことで正胤とお茶を運んだスの2人を守ったのです。毒入りのお茶を飲んだソはどうなってしまうのでしょうか。
さっそく16話いってみましょう。
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目次
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』16話のあらすじネタバレ
三杯も毒入りのお茶をの飲み干し正胤(チョンユン)(キムサノ)への忠誠の言葉を述べたワン・ソ(イ・ジュンギ)に、正胤もソの信州行きを撤回するよう太祖に頼むのでした。
ヘス(IU)が無事その場から下がるのを見たソは「しばし退席します」と太祖に礼をすると、こみ上げる毒の苦しさに顔をゆがめながらも宴の場から耐えて歩き去ります。
ヨナ(カン・ハンナ)とユ氏(パク・チヨン)はソの行動を見て驚きます。正胤が飲むはずの毒入り茶をソが飲んだのですから。(どうなっているの?)と思わず立ち上がるヨナ。そんなヨナに太祖は何か言いたい事でもあるのか?と声をかけます。
すると、太祖の方へ向きなおったヨナは陛下にお願いがあります、私もソ兄上を真似てお茶を三杯いただきお願いしたいことがありますと言うのでした。
毒に倒れるソ
みんなの目が届かないところまで歩いたところで、ソは血をふき倒れます。ソの前を歩くのはお茶を持ってきたスの姿でした。
血を吐きソの倒れる音に気づき、驚いて駆け寄り彼の頭を抱きかかえます。「誰か、誰か助けてください!」と大声で助けを呼ぶスです。
誰か来て!と叫び続けるス。ソの顔は吐き出した血で血みどろです。ソはスに「黙れ。行くのだ」と瀕死の状況でもスの身を案じています。
ヨナの芝居
何の願いか、怖いなと言いながらも太祖はヨナの願いを許可します。そしてヨナにソが飲んだお茶が注がれました。
お茶が注がれると「兄ウク(カン・ハヌル)も独り身になって長いのです。再婚して子をもうけさせてください」とヨナは申し出ました。
それを聞きウクに気持ちを確認する太祖です。ウクは立ち上がり神妙な顔でお許しが出るなら意中の人がいますと答えました。
ならば、拒む理由はない。許可しようと太祖の許しが出ました。毒がはいっていることを知るユ氏は困惑顔でヨナを見つめます。笑顔でお茶をぐいっと飲むヨナ。
しかし、実際は飲むふりだけで、こっそりとこぼしていたのでした。
固唾を飲んで見守るユ氏です。そして次の願いは、と言いかけて顔を歪めて苦しそうに倒れます。それを見てすかさずユ氏が「毒だ!」と叫びました。倒れたあとヨナも「兄上の杯」と言います。
倒れたヨナにウクや兄弟が助けに駆け寄り、ペガ(ナム・ジュヒョク)は走り出し同じお茶を飲んだソのもとへ行きます。ジモン(キム・ソンギュン)がお茶を一口なめ吐き出します。
ペガは倒れているソと抱えているスを見つけます。毒だ、と教えるペガに毒?と驚くス。正胤やジモンはじめ兵士たちも駆けつけました。
早く御典医に見せろ!正胤が言います。抱えられて運ばれるソとあとに続く正胤やペガ。その後に続こうとしてスは、ジモンに前を阻まれます。
茶を運んだのは、あの娘だ!とワン・ウォン(ユン・ソヌ)が指差します。ジョン(ジス)はス姉上ではない!と反論しますが、ジモンは「女官ヘ・スを皇子殺害の疑いで捕らえる」と言いました。
兵たちが一斉にスを囲み捕らえます。驚いてジモンを見つめるスなのでした。
はめられたへ・ス
茶美園のスの部屋を捜索する兵士たちによって毒薬が見つかりました。「献上品があるのだから、毒薬もあるだろう」と上官は言いました。
それを眺めるオ尚宮(ウ・ヒジン)や女官たちです。もともとお茶を運ぶはずだったナンという女官が消えたということがオ尚宮に報告されました。このままではスに罪が着せられそうです。
ヨナは運ばれ解毒剤を処方されました。心配する母ファンボ氏やウク。毒が少量だったので大丈夫です、という医師。少し安心して母たちは部屋へ戻ります。
ヨナは倒れたふりをしましたが医師と二人になるとすぐに起き上がりました。驚く医師に此処は口を滑らしたら死ぬ皇宮だ、とヨナは口止めしたのです。
一方、ワン・ソは布団に寝かされ御典医が解毒薬を口に運んでいます。まだ意識がありません。毒はぬけたようです、とジモンが言いました。一杯で致命的なのに大将軍の訓練のおかげで、ソは毒に対する耐性が強くなっているのでした。
ソを見守るジモンと正胤とペガです。狙いは私だ、身代わりにして申し訳ないという正胤は心苦しそうです。毒入りと知って飲むとは!と呆れるジモンにペガは不審な点が多いと頭をかしげます。
(もしかして犯人を知っているのか?命をかけて守る相手とは誰だ?)と三人はそれぞれにソのことを思うのでした。
寒々しい牢の隅で藁の上に膝を抱えて座るス。そこにウクが来ました。牢の格子越しに手を重ねようとします。しかしスは会うなりソの無事を聞きます。手をそっと引っ込めるウク。
ウクは「奴は毒に強い体質で解毒剤も効いた、無事だ。」と伝え、安堵するスに「自分のことを考えろ!」と怒ります。
「お前でないという証拠がないんだ、黒幕を聞かれるだろう。拷問もある、しかし耐えてくれ、必ず助ける」とウクは約束します。
誰かを陥れるために利用されたりしません。覚悟はできていますと答えるス。
疑われる正胤
太祖の前に臣下が並び、こたびの件を調べた結果をパク・ヨンギュが述べています。彼は皇后ユ氏とグルです。
「女官スの部屋から毒薬と献上品が見つかりました。茶美園でしばしば正胤とスは密談していました。証拠は揃っています。次期正胤のソ皇子を牽制したのです」とパク・ヨンギュが申し立てます。
それを聞いて正胤は、「この私がソに毒を持ったというのか!」と激昂します。献上品も贈り、何か隠していると食い下がるパク・ヨンギュに答えを言えない正胤。病気のことは弱点になるからです。
ジモンが小声で病に触るといさめます。そこにウクが助け舟を出します。
「ひと目の多い宴の場で毒殺をするわけがない。おまけに親しい女官に毒を運ばせるなど自白しているも当然です。今回の事件は正胤を狙った茶を、手違いでソが飲んだのです。ヨナまで狙ったのなら確実だ。」と臣下を納得させる説を述べます。
「では女官が正胤を毒殺しようとしたと?」とパク・ヨンギュが言うと「早まった判断はやめてください」とウクは焦って答えました。
審議が終わり正胤とジモンが太祖の前にいます。ヘ・スを明日処刑する、と太祖は言います。スの無実を訴える正胤は、正胤の地位から降り誰か別の者に譲る、と言い出します。
正胤は私にこだわる理由はなんですか?と太祖に聞きます。
太祖は答えます。「ムや、お前は長男だ。皇帝になる前の子供、ワンゴン自身の子供なのだ。ともに戦いともに建国してきた戦友なのだ。お前にすべてを譲りたい、それが父の心だ」
ウクが知る真実
床から出て瀕死の身体でどこかに向かうソと、彼を抱えるペガ。ウクが現れこの状況で正胤が疑われているとソに伝えます。
馬鹿なことを言うな!と怒るソ。ウクも「わかっている、しかし証拠がないんだ。スをお前から引き離すべきだった」と沈痛な面持ちでソに言い放ちます。
ペガに外すよう言うソ。ペガが行くと母である皇后ユ氏が黒幕だとウクに言います。ユ氏のために毒を飲んだのか?と聞くウクに、正胤とスのために毒を飲んだと答えるソでした。
毒のことを隠そうとしたのにヨナが露見させた。スを救うためお前がユ氏の罪を暴けとウクに言いました。
スを見殺しにはしない。必ず証拠を見つけるとウクは固い決意をした面持ちでソに言いました。
牢にやってきたソは格子越しにスを見つめます。白い着物のあちこちに血が滲み拷問をうけたスはソに気づき苦しそうに起き上がります。
(https://twitter.com/Anej00019/status/1326741557282656261?s=20)
「生きていたのですね。」「当たり前だ。あれしきで死なない。」スが私のために飲んだのですかと聞くと、女のために死ぬような男ではない、とソは否定するのでした。
(なぜ?これでは突き放せなくなるのに)というスの心の声が流れます。此処にはもう来ないでお医者様の言うことを聞いてというスに、また小言か、とつぶやくソでした。
IUの小言잔소리(チャンソリ)という2AMのスロンとのデュエット曲にからめたセリフとして韓国ではわいた一言だったようですね♪
もうここではお互いがお互いのことを自分よりも大切に思うまでになっていると思えましたね。
ソは「二人とも助かったんだ。すぐ出られる」とスに伝え帰りました。
ヨナの企み
ウクは証拠探しをしていました。ある夜、毒を準備した真犯人の女官を尾行していくと、女官は頭巾をかぶったある人物と接触していました。
その女官が礼を言いその人物と離れたところで捕まえます。その人物は物陰に隠れます。
自分のかんざしを女官の首に当て、出て来てください。もう証人を得たから粘っても無駄だ、と脅します。兵士を呼びます!と言うとその人物は頭巾をとってウクの前に現れました。
なんとその人物はヨナでした。驚き放心するウク。女官は逃げ出します。「なぜ?お前が」と驚愕するウクに「陛下に告げればいい、そしてスを助けたら」としゃあしゃあと言います。
罪が暴露されたら一族は逆賊になるんだぞ!なぜ?なぜだ?と混乱するウクに「皇位を捨てた兄を目覚めさせる為です」と応えるヨナ。
皇位を望まぬというウクにヨナは「ちがう。心の底では皇位を望んでいる!」というのです。
雨乞いの儀式のときにそこに立つのが自分だったら、その喝采を受けたい、と思ったではないのですか!と。
その言葉を聞いたウクはかんざしを鋭く投げました。目をつぶるヨナ、しかしその先は女官でした。驚くヨナ。ウクは口封じをしたのです。
そして「わたしは母や一族を捨てられない。そなたはもう妹ではない、重荷だ」と告げるのでした。結局お前の思うままか、とウクはかんざしを抜きながら歩き去ります。
血で汚されたウクの手、スのいる牢を見つめながら、もうスのために黒幕を暴くことはできないウクなのでした。
スの命は?
ウクの屋敷。
ペガはみんなで懇願しようといいます。チェリォンはスが処刑されると聞きウクの前で頭をさげて命を助けるように頼みます。
しかしヨナが絡んでいることを知った今、ウクにはどうすることもできないのでした。
ソもスの命乞いを太祖にするも聞き入れられません。「国のためだ」と太祖は言い捨てます。
牢のなかで気力なく横たわるス。オ尚宮が来ました。そしてスを見つめるオ尚宮は何かを決意しているような面持ちです。
ウクは茶美園のオ尚宮に、スのことを頼みにきました。
「ヘ・スを助けてくれ、と。娘のように思っているではないか、陛下に頼んでくれ」というウクにオ尚宮は言います。
「皇子様は?皇位継承のためにスを諦めるのですか?いつか今日の決断を後悔する日がきます」。
スとウクの関係は、そのまま過去のオ尚宮と太祖の関係だったのですね。
太祖の部屋。
オ尚宮はお茶を持って太祖のもとへ行きました。先に口をひらいた太祖はなんでも聞くがスのことはダメだと言います。お尚宮は両手をついて申し出ます。
「私が毒をもりました。私の子は生まれなかったのに皇子たちが立派に成長し妬ましくて毒をもりました」
今の話は忘れるという太祖に、懐から出した赤子の服を広げながら言います。十数年前年私がつわりで苦しい頃、ある方がかりん茶をくださった。その茶を飲んでいたら七日もしないうちに流産したのです。
太祖は聞きづらい話を聞く顔です。そしてスはその娘でもないし、皇后がやった言う証拠もない、と応える太祖。
「今回も同じです。罪もないスが陥れられました。スは私の娘同然です。また、黙って見ないふりをするのですか?同じ人にもらった茶でまた自分の子を失いたくありません」とスのために粘るオ尚宮。
わたしはもう反胃(胃がん)で余命がないのです。今回はお助けください。と心から懇願するオ尚宮です。そなたはわしを捨てるのか、と太祖はオ尚宮をすがるような目で見つめます。
連れて行かれるス
ソが走ります。スが体を捕まれ兵士に絞首刑場に連行されていきます。
スは(私は死ぬの?ウク皇子わたしを見にきて)と心の中で言います。スは、ウクの姿を探しますが見当たりません。そこに現れたのはソでした。
ソはスを見つけました。「スや!」と大声でソが叫ぶ。どけ!と叫び、兵士たちをなぎ倒します。スを抱きかかえると剣を兵士に向けます。
「私が連れて行く!」ソはスを連れて逃げようとしています。
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』16話の感想とまとめ
盛り上がってきました!そして様々な登場人物の心情が深く描かれた回だったと思います。
毒入りと知って飲むソの心意気がすごすぎて、また苦しいなかでもスを心配する姿に、これじゃもう好きになるでしょう、という気がしました。
ソが大将軍の訓練のおかげで毒に強い体質というのがわかりました。皇宮ものには毒が盛られるのはあるあるなので、実際にもあったのだろうと思ってしまいます。
今回もヨナはブレませんでした。皇后ユ氏とともに正胤を毒殺するのに加担して、ウクまで引っ張り込みました。
兄を皇位に就けるというその目的にまっしぐらです。皇位につけなければ一族がまた悲惨な目にあうと思っているからですね。またそれもあながち妄想ではないからです。
また、正胤のこともよくわかりました。その地位に執着しない優しい性格です。しかし、父太祖は皇帝になる前から共に戦ってきたムのことを本当に長子として愛しているのだな、跡を継がせたいのだな、と。
そして太祖も一番上の立場にいながらも勢力が強い豪族を抑えながら日々の政(まつりごと)に追われ、心から愛した者を娶ることもできず尚宮として仕えさせていたとは。
今までで一番太祖の人間性がわかる回でした。
そしてその太祖と同じ道を行こうとしているのがウクです。皇帝の座か、スか。一族を守るという名目ながら、やはりその地位に上りたい気持ちがあったのですね。
この辺のところをヨナとの会話ですごくうまく描かれていると思いました。素晴らしい脚本ですね。
また、今回もオ尚宮のスへの愛の深さに泣かされました。ウクに言ったいつかこの決断を後悔する、というのも人生を先に歩んできた者からの素晴らしい進言でした。
処刑されるスを飛び込んで助けるかどうか、それがソとウクの違いでした。ソはただ真っすぐにスにむかって助けに来ました。
どこでウクがソに負けちゃうのか?と思っていましたがここではないでしょうか。ハヌルで良かったんじゃないか説が崩れました。
『麗花萌ゆる8人の皇子たち』16話のネタバレと感想まとめ
毒入りのお茶を飲んだソは無事でした。
しかし、その罪をめぐり正胤やスは疑いをかけられ正胤のせいではないことは証明されるが運んだスの罪は問われることになります。スの無実の証拠を探すウクですがヨナが関わっていたことを知り助ける術をなくすのでした。
万事休すと思われたなか、オ尚宮が立ちあがりました。自分が毒を盛った、と太祖に申し出たのです。皇后ユ氏のせいとわかっているのにもどかしい気持ちです。
スは処刑されそうですが、助けに来たソと無事助かるのでしょうか?
次回17話が楽しみですね。
15話はこちら!
17話はこちら!
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