イジュンギ『悪の花』韓国2話あらすじネタバレと感想!金髪イジュンギ

悪の花 1話 ネタバレ あらすじ

2020年にtvNで放送されたイジュンギ主演の韓国ドラマ『悪の花』2話のあらすじネタバレと感想を書いています。

地下に監禁されたムジンはどうなるのでしょうか。ヒソンの過去に何があるのでしょうか。

では『悪の花』2話のあらすじネタバレと感想を紹介します。

イジュンギ『悪の花』韓国2話ネタバレ

ー 2006年夏

ジウォンがスーパーの店番をしながら、警察官の試験勉強をしている。

レジに2本の缶ビールが置かれた。ジウォンが顔を上げると、そこには金髪のヒソンが立っていた。

身分証を求めると、「ペク・ヒソン」と書かれていた。生年月日は1982.3.15。

若く見えるわね、と。確かに若く見える。

ジウォンは、最近引っ越してきたんですね、と話しかける。ヒソンは、なぜ分かるのか、と聞き返した。

「初めてお会いするので」と。

これが、二人の出会いだった。

朝の習慣

朝、ジウォンはベッドで寝ている。

ヒソンは、携帯の動画を見ながら鏡の前にいた。笑顔の練習をするためだ。すごく怖いけど、なんとか笑えた。

そして、素晴らしい手付きで朝ごはんを作り始めた。朝からカニをさばき、スケトウダラで出汁を取っている。アワビもある。包丁の使い方も完璧で、リズムよく野菜を切り、段取りよく料理が作られていく。

(インスタ画像2枚目)

そんなヒソンのもとに、そっと忍び寄り「わっ!」と驚かせるジウォン。ジウォンの笑顔を見て、思わず笑顔になるヒソン。

ジウォンは、二人が初めて会った時の夢を見た、と言った。

ヒソンが作っているおこげスープを見て、味見することにした。スプーンでスープをすくい、フーフーしてあげるヒソン。そっとジウォンの口元に運んだ。

何か手伝うことがないか聞いたジウォンに、大根のキムチを冷蔵庫から出してとお願いするヒソン。

でも、食材が多くてなかなか見つけられない。そんなジウォンを見て、「僕がやるからいいよ。ウナを起こしてシャワーをさせて」と言う。

ジウォンが髪を乾かせてあげていると、ウナが「私とスヨンどっちが大きい?」と聞く。

誰だっけ?と首を傾げるママに、「もういい」と寂しげなウナ。さらに、ドライヤーをしよう、と言うと「ママは熱いから嫌。パパが上手」だと言う。

極め付けは、「ママには何か得意なものあるの?」と聞く。仕事に明け暮れるジウォンには、耳が痛い話だ。

ドライヤーを持って、パパの元へ行くウナ。ヒソンが、「ママは?」と聞くと、最初は秘密だと言っていたが、あっさりと「工房の掃除をしに行った」と白状した。

それを聞いて、顔が引きつるヒソン。工房の地下にはムジンが匿われているからだ。

ジウォンが工房に入ると、何かを見つけた。

地下では、柱時計が8回ボーンボーンと鳴った。ムジンは縛られて、口にはガムテープを貼られている。

しかし、上にいるジウォンには何も聞こえない。

ジウォンが屈んで何かを拾っている。

そこにヒソンが慌てて下りてきた。そんなヒソンに、「湯呑みのカケラが」と渡すジウォン。ヒソンが大切にしていた湯呑みなので、割れて残念に思っている。

ヒソンに誘われ朝ごはんを食べるため工房を出ようとする。

地下のムジンは何とか両手のテープを切ろうとあがいているため、手首から血が滲み出ている。

ジウォンは、誰とお茶を飲んだのか無邪気に聞く。ヒソンは「お客さんだよ」とあっさり答える。

ジウォンの解析が始まる。「嬉しいお客さんよね」と。ヒソンの癖で、用件だけ聞きたい時は冷たい飲み物。じっくりと話を聞きたい時は温かい飲み物を出すそうだ。

ジウォンは「誰?」ともう一度尋ねた。ヒソンは、少し困ったように「友達」と。その答えに顔が輝くジウォン。

「中学時代の同級生と偶然会って」と言ったヒソンに、「学生時代友達はいないって言ってたじゃない」と返す。

「久しぶりに会うといいもんだな」と、何とか乗り切ろうとするヒソン。ジウォンは「同窓会にも行ってみたら」と勧めた。

ようやくジウォンを工房から連れ出し、リビングへ戻っていくのだった。

事件発生

町の長い階段を上っている女性がいる。

1軒の家に入って「おばさん」と呼ぶが返事がない。中に入ってみると、床には血痕が。その先に、血の海の中で死んでいる女性がいた。

早速現場検証に現れたジウォン、チェ刑事、ホジュン。

死体には親指の爪がない。それを見て、ホジュンは「ヨンジュ市連続殺人事件だ」と言った。2002年に起きたヨンジュ市連続殺人事件では、7人の犠牲者が出たが、皆親指の爪がなかった。

ジウォンが、「ムジン記者が言っていた事件ね」と返事をする。

「俺はなぜ知らないんだ?」と聞くチェ刑事に、ホジュンは説明する。犯人逮捕の前に、容疑者が自殺して事件は幕を下ろした、と。さらに、ワールドカップが始まったので忘れ去られたそうだ。

しかし、18年も前の事件を模倣するだろうか。ジウォンが訝しげに聞いた。

そこに、「母さん」と叫びながら走ってきた男性がいた。息子だ。

過去の因縁

工房を「closed」に変えた。そして、地下へ入っていく。

ヒソンは、横たわるムジンの前に椅子を置いて座った。もがくムジンの口からガムテープを取る。

ムジンは、これは犯罪だ、どうしてこんなことをするのか、と聞く。

ヒソンは、冷静に話し出す。「18年前の僕たちの立場が逆転した」と。

回想が始まる

学生服を着たヒョンスは、学生3人によって木に縛られていた。両腕をガムテープで巻かれていた。首謀者はムジンだ。

ムジンの人差し指の骨をヒョンスが折った仕返しだった。

ヒソンは、「首の骨を折ればよかった」「今のうちにやりたいだけやれよ、今度頭をかち割ってやる」とムジンを睨みながら挑発する。

ムジンは、父親が殺人しているところをを見たことがあるのか、と聞く。一緒に殺したのか?と。

ヒョンスは、「俺が怖いだろ」と半笑いで言う。ムジンは思わず目を逸らす。そして、友人二人と少し離れたところにある石を拾った。里長のおじさんが、ヒョンスは父親に似ているから、このままにしておいたら父親と同じようになってしまう、と。

そして、「ヒョンスや、痛かったら我慢しないで言え。その方が面白いから」と言った。

「覚えておけ、次はお前の番だ」とヒョンスは言った。

現在に戻る

ヒョンスは、壁にかけてあった金槌を手にした。そして、ムジンの顔になすりつけながら、「痛かったら我慢しないで言え。その方が面白いから」と。

顔面蒼白のムジン。あの時は幼かった。みんなそうだろ、と。

ヒョンスは、「冗談だ。本気でやる時は、下にビニールを敷かないと」と不気味に笑って言った。

ムジンは、望みはなんだ、金ならやる、と言う。そして、俺は今怖いし辛い、と正直に言った。

その話を、ふ〜ん、といった感じで聞いているヒョンス。

そして、ヒョンスは「俺は父親と同じだ」と。同情して欲しいと思っても、何も感じない、と。だから泣くな、ビニールは敷きたくない、と。

ヒョンスは、ズボンの後ろポケットからスマホを取り出し、言った。「パスワードを押せ」と。

捜査開始

ジウォンは死体検証の場にいた。

死体は8〜9時間は同じ状態で横たわっていた。首元にロープが巻かれていたが、首を絞めた痕跡は見当たらない。刺し傷が8箇所。出血多量によるショック死だ。

足を骨折しているが、死亡後に骨折したようだ。親指の爪も死亡後に取られたものだ。

ジウォンは、なぜ親指の爪だけを取ったのか、と考える。DNA調査のためなら他の指もそうするはずだし。

検死官は、昔の事件に似ていると言う。ヨンジュ市連続殺人事件。犯人のト・ミンソクは、一種の記念品として爪を集めていた、と。

その時、検死官が手に付いた何かを見つけた。

警察署に戻ったジウォンは、チームで捜査会議を始めた。

これはヨンジュ市連続殺人事件なのか。いや、偶発的に起きたものだ、と。

被害者の胃に残っていたのは、犯人と一緒に食べたリンゴ。リンゴを食べているときに殺された。

部屋に、リンゴの皮はあったけれど、ナイフはなかった。そのナイフが凶器なのではないか、とチェ刑事は推理する。

その話を腑に落ちない顔で聞いているジウォン。

チェ刑事は続ける。もし計画殺人だったら、犯人は予め凶器を用意するはずだ、と。

チーム長が防犯カメラについて聞く。

家の前に故障した車が1台ある。被害者の財産はざっと2千万ほど。キムパブ屋をしながら、金貸しもしていた。

被害者は意外に金持ちで、第一発見者の社会福祉士の女性の話では、福士館に巨額の寄付もしたらしい。その額3億7千万。

福祉士の女性は、被害者が高額支援者なので、特に気を使って対応していた、と。お年寄りの一人暮らしなので、気を使ってよく訪問していた。

全財産は10億を超えるとも。

家族は息子が一人。(その頃息子は、事務所で、必死に何かの書類を探していた。)

ジウォンは、疑問に思っている。なぜト・ミンソクなのか。他の事件のようにあまりメディアにも取り上げられなかったし、すぐに解決したので、あまり有名じゃなかった。

と、ホジュンが閃いた。「キム・ムジン記者だ。記事を書いたから」

その頃、キム・ムジンは拘束されたまま、職場の上司(カンチーム長)に電話をかけていた。

「今日は出社出来なさそうです」と。

チーム長は、「普段から出社しないのに、何言ってるの?」とまともに相手をしない。明日は出社する、と言うムジンに、「そんなことより締め切りを守るのよ」と告げる。

ムジンが「チーム長、監禁…」と言いかけたところで、チーム長は一方的に電話を切り、ヒョンスは電話を取り上げた。

悲しそうな顔のムジン。

ヒョンスは、締め切りは金曜日だな、と。失踪届が出されるまで、あと3日ある。

ムジンはヒョンス、聞いてくれ、と話を始める。

ヒョンスは意外にも「うん」と可愛らしく返事をし、話を聞く。

ムジンの話はこうだ。

俺は昨日、この工房の社長であるペク・ヒソン氏に会いにきた。そして、ヒョンスは工房の職員だ。さらに、社長の奥さんは警官で、なんと捜査1課だ、と。

その話を表情を変えずに、立ったまま聞いているヒョンス。

ムジンは続ける。「まだ分からないのか、バレるのも時間の問題だ」、と。

それを聞いて、少し微笑むヒョンス。ムジンの前に椅子を置いて座った。

「キム・ムジンまだ分からないのか?なぜ監禁されているのか。18年間指名手配だった僕が、なぜ捕まらないのか」と静かに話した。

少し考えた様子のムジン。

「まさか、お前が…」

ようやく、ヒソンとはヒョンスのことだと分かったのだ。

なぜだ!昨日、カギョン里長殺人事件とは無関係だと言っただろ!と叫ぶムジン。

ヒョンスは、不気味に笑いながら、「事実を知ったら耐えられるか?」と聞いた。

「いや、知りたくないな」と心変わりするムジン。

ヒョンス「実は誰が里長を殺したのか知っている」

ムジン「俺は知りたくない」(何かを察知した様子)

「言うな、言うな」と言うムジンの口元にガムテープを貼り、そっと耳元へ近寄り

「そうだ、僕が殺した」

カギョン里長殺人事件

ト・ヒョンスの制服は血で汚れている。手には、スパナのようなものを持っている。もちろん血まみれだ。

ヒョンスの側では、ワラの上で血を流している里長がいた。

「ヒョンス、こんなことしたらダメ。ダメよ。手に持っているものを渡して。」と隣に立つ女子高生が言った。ヒョンスの姉だ。

ヒョンスは、「いい気分だ」と言って笑った。

なぜト・ミンソク?

ヨンジュ市連続殺人事件の捜査資料を読んでいるジウォン。

その隣で、ホジュンがキム・ムジンの記事をインターネットで探していた。

見つかったページをジウォンに見せる。歴代の凶悪犯罪者たちをテーマに扱っている記事だ。そして、最新の記事がト・ミンソクだった。

<被害者には目立つ共通点があった>

  • 首にはロープが巻かれている
  • 片方の足首には損傷がある
  • 親指の爪がとられていた。

今回の事件と似ている。

しかし、相違点もある。

今回の死体に巻かれていたのはロープだ。しかしト・ミンソクが使っていたのは。ハウンドドッグという大型犬用のリードだ。これだけを使用した。しかし、この事実は警察は公表していない。

また、足首の損傷については、今回は骨折だが、ト・ミンソクはアキレス腱の切断だ。

つまり、犯人はト・ミンソクについてはよく知らない。と言うのがホジュンの推理だった。

それに対しジウォンは、模倣ではなく偽装では?と推理する。

チェ刑事が言ったように、犯行には動機がある。なので、偽装して動機がないように見せかけた。

それでも、なぜト・ミンソクだったのか、と腑に落ちないジウォン。

そのとき、ジウォンの携帯に幼稚園から連絡が入った。「大変なことになりました。すぐに来てください」と。

そして、工房ではヒソンが地下通路の鍵をしめ、クローゼットの奥の隠し扉を開けた。隠し扉からムジンのカバンを取り出した。そして、ムジンの携帯の電源を切りカバンに入れた。

気付かなかったが、ヒソンの携帯にも園から着信があった。

場面は変わり、被害者の息子は、第一発見者の福祉士の女性を捕まえ「母の通帳は?」と聞いた。いきなりのことで驚く福祉士。そして「知らない」と言った。

金が必要だから通帳を出せ、と息子が詰め寄る。被害者は、色んなことをこの福祉士に話していたようだ。お前しか知っている奴はいないだろ、早く通帳を出せと手首を掴んで離さない。

と、その現場を偶然目撃したチェ刑事。

福祉士を救出し、ベンチで話を聞いている。被害者のチョンの息子は、賭博にハマっていて、チョンもよく心配していたらしい。

福祉士の女性は、今回の事件は連続殺人事件では?と質問する。チェ刑事は、それは犯人が捜査を混乱させるためにやったことだ、と答えた。さらに、初心者なので一度では刺せずに何回も刺した、と続けた。

それを聞いて「やめてください」と耐えきれずに話を遮った。

福祉士の女性は、「捜査の役に立つか分かりませんが」と話を切り出した。昨晩、お婆さん(被害者)から遺言状の公証はどうすれば良いか、と連絡があったそうだ。

ウナへの教育

幼稚園で、鼻血を出して泣いているウナ。その前には、お人形を抱っこして座っている同級生のスヨンがいた。

ジウォンは、子供同士の喧嘩だから、とスヨンに謝るように言った。そして、ウナも許してあげて仲直りをしましょう、と提案した。

しかし、スヨンの母は「謝りません」と言った。

スヨンがウナを叩いたから、ウナが鼻血を出したんだ、と主張するジウォン。スヨンの母は、「ウナが先にスヨンの物に手を出したからです。もちろん治療費は払うけど、謝罪はしません」と言った。

その時ウナが、「人形が可愛かったから抱っこしただけ」と泣きながら言った。

ジウォンは、なんとか事を大きくせず和解しようとする。

しかし、スヨンの母は、「悪い癖は幼い頃に直すべきです」とキッパリと言った。

園長先生が、さすがに口を挟むが、スヨンの母は止まらない。まるでウナが将来泥棒になるような言いがかりをしてきた。

カッとするジウォン。

と、その時ヒソンが部屋に入ってきた。

一礼をすると、「申し訳ありませんでした。僕の教育不足です」と謝った。そして、ウナに謝るように言った。

ウナは泣きながら、スヨン、スヨンママ、園長先生にそれぞれ謝った。いたたまれない表情の園長先生とジウォン。

幼稚園を出たペク親子。

ウナは車に乗ってしょんぼりしている。

車の外でジウォンはヒソンを責めた。「ウナの気持ちはどうなるのか。なぜあなたが謝るのよ。お人好しね」と。

ヒソンは、「先に物を触ったのはウナだ」と。しかし、ジウォンは、「人のものを触っただけで殴るの?」と気持ちが収まらない。

まずはその場を解決すべきだったと主張するヒソンと、「これが解決?」と言うジウォン。

ジウォンはウナの気持ちが気になっている。世界一大好きなパパに言われたから傷ついているはずだって。

ヒソンは、そっとジウォンの肩に手を乗せ謝る。「僕もパパ初心者だから失敗することもある。ごめんね」と。

少し仲直りした二人。ヒソンは、「ウナのことは僕に任せて」と笑って言った。

その時、ジウォンの携帯が鳴った。

被害者チョン・ムノクさんの手に着いていた成分が分かったそうだ。「口紅」だった。ジウォンは職場へ向かった。

ヒソンとウナはカフェにいた。

テーブルには、ウナの好きなエッグタルトが置かれている。しかしウナは下を向いている。

「大好きなエッグタルトなのに食べないの?」とヒソンが聞くと、ウナは「大好きなのはパパなのに、パパはスヨンが好きなのね!」と怒って言った。

ヒソンは、「ウナの味方だよ。ウナが良い子でいれば、評判が良くなるんだ」と切り出した。

どう言う意味?と聞くウナに、ヒソンは続けた。

「悪いことがあっても、疑われないってことだ。もし評判が悪いと真っ先に疑われる。今日のことでスヨンの評判は悪くなったよ」

でもウナは、私だけ謝って私だけ鼻血が出て、私だけ悲しんだ、と言う。

ヒソンは、「スヨンはさっき、人形が失くなったって悲しんだよ」と言った。

どこにでも置いておくから、なくなっちゃうんだ。ウナはそんなことしたらダメだよ、と言うとウナは元気が出たようだ。エッグタルトを食べ始めた。

元気になったウナは、「世界で一番パパが好き」と笑顔で言った。

自宅の洗面所のゴミ箱に、スヨンの人形が捨てられた。捨てたのは、ヒソンだった。

ヒソンは、ジウォンの母に電話をかけていた。ウナを預かってもらっているためだ。

電話をかけながら、ムジンのカバンの中の物を出していた。そこには、チェーンが切れた石が付いたネックレスが入っていた。

ヒソンは、「さっきエッグタルトを食べさせたから、おやつはあげなくて大丈夫です」と伝えて電話を切った。

そして、ムジンの手帳を見ていると、[清渓川でナム・スンギル5時〕と言うメモを見つけた。

ムジンのもとへ向かう。

水を餌に、ナム・スンギルと会う理由を聞き出そうとするヒソン。喉が渇いたから水をくれ、というムジンと水で駆け引きをした。

ムジンがト・ミンソクとト・ヒョンス親子についての記事を書いたから、ナム・スンギルが話したいことがあると言って連絡してきたのだ。

会うのは、今日。

事件の真相

取調室には、被害者の息子がいた。

遺言状には、「私が死んだら葬式をあげてくれるという約束で、全財産をカンス福祉館に寄付する」と書いてあった。

それを読んで「信じられません!」と怒りだす。「彼女にそそのかされて書いたんだ」と。

チェ刑事は、昨晩21時30分に被害者の家にいましたね、と聞く。二人の喧嘩する声が聞こえたという証言がある。

息子は「俺を疑っているのか」と怒り出した。

そして、証拠も令状もないだろ、と言って帰って行った。

チェ刑事とジウォンが捜査について言い争っている。

事件当日に書かれた遺言状が大切だ、と言うチェ刑事に対し、「なぜト・ミンソクだったのか」と言うジウォン。

ジウォンは推理する。親指の爪を取る必要があったのだ、と。爪の下に犯人の口紅が残っていたからだ。口紅はDNAの塊だからだ。

しかし、犯人はなぜ指に着いた口紅は放っておいたのだ、と聞くチェ刑事に対し、「血液が酸化するまでは目立たず見えなかったからだ」と答えた。

チェ刑事は息子が犯人だと主張するが、ジウォンは「なぜト・ミンソクなのか」引っかかっている。

ジウォンは周辺の女性の口紅を調べて持ち主を探すべきだと主張した。

チェ刑事は、この遺言書以上の証拠があるか、と言ってジウォンに突き出した。その遺言書を見たジウォンが、気付いた。

指紋を押すときの朱肉代わりに口紅が使われている、と。

実際に口紅を親指に塗って指紋を押してみるジウォン。やはり爪の間に口紅が残った。

そこで犯人は、親指の爪を取らなくてはいけなくなり、とっさにト・ミンソクの犯罪を模倣した。

では、亡くなったチョンさんは誰と一緒に遺言書を作成したのかー。

「パク・ソヨン!」とチェ刑事が叫んだ。社会福祉士の女性だ。

しかし犯行動機がない。

会館へ車で向かったジウォン。

女子トイレで、パク・ソヨンに話しかける。DNA提供の協力を依頼した。が、ソヨンは拒否した。

チェ刑事は、エレベーターの防犯カメラの動画をチェックしていた。

パク・ソヨンが映っている。服装が行きと帰りで違う。というか、帰りは裏返しに着ている。恐らく飛び血が付いたからだろう。そして、その時手に持っているカバンの中に凶器と爪が入っているはずだ、とチェ刑事が言った。

ヒソンは、ナム・スンギルとの待ち合わせ場所の近くにいた。ナム・スンギルはもう来ている。

遠目にナム・スンギルを見ながら、ムジンの電話で連絡をするヒソン。「他の事件で忙しいから行けなくなった」と断りつつも、電話で少しだけインタビューしてもいいか交渉した。

ナム・スンギルはすぐにOKを出し、話し始めた。

ムジンの記事によると2002年にト・ヒョンスは村から消えたとあるが、その年から2005年までの3年間一緒に働いたこと。

ヒョンスは身分証がなかったこと。彼がト・ミンソクの息子で殺人犯だと知っていたら通報したのに。彼は変わっていた。一緒に映画を見に行った時に、「どこで泣くか笑うか」事細かに聞かれた。

そして、ト・ヒョンスに脅されていて気が狂いそうだ、助けて欲しい、と。

再びチェ刑事。

防犯カメラには、パク・ソヨンが帰宅後に再度外出した様子は映っていなかった。

しかしチェ刑事は、証拠を自宅に置いておくはずがない。それに防犯カメラに気付かないはずはない。と考える。

その時、パクソヨンと話した内容を思い出した。「昨夜流れ星を見た。私に挨拶しているようだった」と。

非常階段で屋上へ向かった。

そして、何かの蓋を開けた。そこに、証拠の入った袋が落ちていた。

トイレでは、ジウォンが話をしている。

ソヨンは動揺した素振りを一切見せない。

ジウォンの元にチェ刑事から電話が入る。証拠が見つかった、と。ジウォンは緊急逮捕をします、と伝えた。

ソヨンは、「化粧をしても良いか」と聞いた。本当はちゃんと化粧をしているのに、悲しそうに見えるためにしていない、と。

化粧をするのを待っている間、ジウォンは「なぜ殺したんですか」と聞いた。

理由は、「階段が多いから」

ノムクさんの家は、長い長い階段を登った先にある。

ノムクさんは高額支援者なので、大切にする。そのノムクさんが、遺言書を書いた日に、「思い残すことはない。あなたが毎日来て話し相手になってくれたら言うことはない」と望んだ。

毎日毎日あの階段を上ることを考えると耐えられなかった、と言うのが殺害理由だった。

どうしてそんな理由で人が殺せるのか、と聞くジウォンに、全く悪びれる様子もなく「こんな人間が3%いるそうですよ。刑事さんの近くにもいるかも」と言った。

その時ヒソンは、まだナム・スンギルと電話中だった。

毎朝4時に公衆電話から電話があった。そして、電話の犯人は「お前が一番幸せな時を待っていた。やることをやるつもりだ」と言った。

実は電話の相手は、一度も自分がト・ヒョンスだとは言っていない。

しかし、ナム・スンギルはト・ヒョンスだと思い込んでいた。「あんなことするのはト・ヒョンスしかいない」と。

なぜだ、と聞くと、過去の出来事を話し出した。

幼かったから金に目が眩んで、ヒョンスに悪いことをした。

雨の降る山中、スンギルとヒョンスが歩いている。スンギルが財布を落とした、と言ったので、ヒョンスは探している。

しゃがみ込んで探しながら、「ないよ。急ぎなら僕が貸すからもう帰ろう」と振り返った時、スンギルが持っていたナイフで襲ってきた。

ヒョンスは肩を刺されながらも、抵抗し揉み合いになった。

スンギルは、「金が必要なんだ。一度でいいからまともな生活がしたい」と言った。

電話でヒソンは、「ト・ヒョンスは死んだから、他の人を疑ってください」と伝えた。それを聞いて、「本当に良かった」と言うスンギル。

人を殺して逃げているやつだから、生きている意味はありませんよ、と続けた。

それを聞いたヒソンは、「そうですね。死んだ方がマシな人生もありますね」と言って電話を切った。その顔は憎しみのような悲しみのような表情だった。

一方トイレでは、ソヨンが持っていた剃刀で、ジウォンの顔を傷付けた。

睨むジウォンの目を見て、ソヨンは「降伏。逮捕してください」と笑顔で言った。

ジウォンは怒りを滲ませて、何度もビンタをした。

そして、ソヨンが落とした剃刀を持って、「階段を上るのが嫌で人を殺した人を誰が信じる?」と言いながらソヨンに近付いた。

私は自首した。あなたを訴える、と強がりを言うソヨン。

「警官が犯人と揉み合って、犯人が死ぬことだってあるわ」と言うと、今まで強気だったソヨンの表情が変わった。

剃刀を首元に当て、頸動脈12秒、鎖骨下動脈3.5秒。1分以内に逝かせてあげるけど、どちらが良い?と聞くジウォン。

ソヨンは、泣きながら何度も助けてください、と言った。

それを見て笑顔になったジウォン。「冗談ですよ。警官は人を殺しません」と。

「弁護士を呼んだり弁明する機会があります。法廷で訴える権利も」と言いながら手錠をはめた。

ヒソン母

母の薬局にやってきたヒソン。

お客さんが「息子さんが来たわよ」と言い、笑顔で挨拶する。

お客さんが帰った後、母は先ほどのお客さんの病気について話し始める。「人の不幸を見るのが私の楽しみだ」と。

他の人みたいになれないのなら、他の人が私みたいになれば良い。

「睡眠薬をください」とヒソンが言った。

場面が変わり、ヒソンは雨の中傘をさして立っている。

警察署からジウォンが出てきた。ジウォンが濡れないように走っていくヒソン。

ジウォンを見て、すぐに顔の傷に気付く。ジウォンは「紙で切っちゃった」と嘘を付いた。

二人は幸せそうに相合傘で歩く。

今夜の晩ご飯はチヂミが良い、とジウォンが言った。

新たな事件

黒い雨がっぱから水を滴らせて、大型犬リードを買う男。

スンギル飯店では、ナム・スンギルが閉店後、一人で酒を飲みながら、ムジンの記事を読み返していた。

そしてムジンに電話をした。が、電源が切れている。「ナム・スンギルです。さっきできなかった話があります。聞いたら驚くと思います。ト・ヒョンスが父親と一緒に連続殺人をやったそうです」

大型犬リードを持った雨がっぱの男が、スンギル飯店に向かって歩いている。

まだナム・スンギルが留守電に話している時、店の扉が開き、雨がっぱの男が入ってきた。

そして、ポケットからナイフを取り出し、スンギルに近付いてくる。

「キム記者、トヒョンスです!言ったじゃないですか、絶対に復讐しにくるって!」と電話に向かって叫ぶ。次の瞬間、刺された。

その雨がっぱの男は、廃屋の屋内プールのような所へ戻って行った。壁には、チラシのようなものが沢山貼られている。

そこに、キム・ムジンの記事をナイフで貼り付けた。

ジウォンはベッドで寝ていた。しかし、ふと目が覚めると、隣にはヒソンがいない。

時刻は夜中の3時半。

そっとリビングへ行くと、ちょうど玄関の扉が開いた。黒い雨がっぱを着た男が雨を滴らせながら入ってきた。フードを取るとヒソンだった。

ーつづくー

『悪の花』韓国2話ネタバレと感想!金髪イジュンギまとめ

プロローグでは、金髪イジュンギが登場しました。新鮮な驚きで良かったです。カッコ良かったですね。

ウナの園での事件では、過去の自分の辛い体験から教訓を得たことをウナに教えているようでした。

そして、ジウォンのトイレでの攻防も見どころでしたね。

さて、また新たな事件が起きました。果たしてナム・スンギルを刺した黒いカッパの男はヒソンなのでしょうか。3話をお楽しみに!

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