最近見たコンユ、チョンドヨン主演の韓国映画『男と女』の感想を書いてみようと思います。
この中にはネタバレも含まれていますので、ご注意ください。
この映画は最高の俳優という名声にふさわしいコンユとチョンドヨンの演技が素晴らしいケミを生み出したと思いました。
今から早速、映画の感想を書きながらネタバレを話してみますね!
目次
コンユ『男と女』映画の感想(ネタバレ含みます)
コンユの作品は多く見ていますが、なぜか以前より気になりながらも、まだ見たことがなかった『男と女』。
今回はじめて見ました。
感想の第一印象としては、ドラマの風景や撮影美は本当に美しかったです。不倫がテーマになっていることもあり、仄暗い描写が多かったですし、それが独特の雰囲気を醸し出していました。
ただ、それと同時に「コンユの肉体美」が気になって気になって(笑)とにかくコンユを脱がせたかったの?と思ってしまいました。
コンユといえば、『トッケビ』を思い出す方も多いでしょう。『トッケビ』のファンタジーさと『男と女』の現実味のある作品のギャップの大きさも良かったのかな、と。
大人の色気があるコンユに、このギフンという役は合っていましたよね。
『男と女』は、主人公サンミン(チョン・ドヨン)とギフン(コンユ)がフィンランドでそれぞれ子供たちを登校させるところから物語が始まります。
この日は国際学校の子供たちがキャンプに行く日でした…。サンミンは精神遅滞障害の息子と離れたことがないので、不安を感じていました。
しかし、先生たちが息子をよくケアしてくれることを信じて、キャンプに行かせます。
見送った後、サンミンは不安を紛らわせるためにタバコに火を付けようとします。その時たまたま側にいたギフンにライターを借ります。
(引用:https://www.youtube.com/watch?v=r3clqzeIhn4&t=211s)
キャンプに行かせた息子が心配になったサンミンはギフンに「一緒にキャンプ場に行ってほしい」とお願いします。
ここからがこの2人の絆の始まりです。
二人がキャンプ場を遠目に確認して帰ろうとする時、大雪が降り始めます。
この時の風景と二人の雰囲気がとてもよく合っていて一番記憶に残りました。映画を見る間一度も行ったことのないフィンランドに行きたいと思いました。
結局、この大雪で道路が麻痺して、2人は近くの宿に泊まることにします。
(引用:https://www.youtube.com/watch?v=Fu9HkY8hr5g)
明くる朝。
サンミンとギフンは散歩をしている途中、森の中に誰もいないサウナを見つけます。
寒さを避けてサウナに入った2人は会話をしながら愛をかわします。
今までコンユが出てくる作品をたくさん見た方なのに、今回初めてベッドシーンを見ることになりましたね。
思ったよりそのシーンが結構ガツンときました。
急に二人が愛をかわす展開になってしまって少し戸惑いましたが、コンユの背中の筋肉を見た瞬間何も考えられませんでした。見えそうで見えないコンユのお尻も気になりつつ…。(笑)
そして、サンミンとギフンはお互い名前も知らずに別れてしまいます。
数ヵ月後、サンミンはまた韓国に帰ります。
そんなある日。
サンミンが勤務先で偶然ギフンに出会います。
おそらくこの時、ギフンは以前、サンミンが남산(南山)の近くで働いていると言ったのを覚えていて、わざわざサンミンに会うために訪ねてきたのだと思います。
この後、二人は連絡先を交換しながら再会します。
互いに家庭のあるギフンとサンミン。
それで、サンミンはわざとギフンを振り払おうとしましたが、思うようにはいきませんでした。
この時、サンミンももちろんギフンが好きだったはずですが、家庭がある人なので自分の感情を抑えながらギフンを押し出すのに大変だったと思います。
ギフンはずっとサンミンの周りをうろつきながらサンミンに近づいていきます。
結構ギフンのストーカー的な行動に笑えてくる部分も。
しかしサンミンは、そんなギフンにだんだん惹かれます。
サンミンは息子を世話で疲れていき、ギフンの妻はギフンのことが好きすぎておかしな行動を取ります。ついには娘の見る前で自殺まで…。
(引用:https://www.youtube.com/watch?v=Fu9HkY8hr5g)
ギフンは妻が自殺未遂で入院している時、サンミンが釜山へ出張へ行くことに。
駅まで送ると申し出たギフンの車にサンミンは乗り込みます。駅で二人は別れます。
が、気付けばギフンがまさか、電車のサンミンの隣に座っているのです。
思ってないコンユの登場に、一緒に釜山まで行くんだ、と内心とてもワクワクしました。
特に電車の中でサンミンが剝いた卵を食べるコンユの姿がいたずら気がいっぱいで、とても可愛かったです。
そうして二人の愛はますます深まって行くのです。
結局、サンミンは夫に「他の男が好きになった」と言い、ギフンに会いにホテルへ向かいます。
ホテルの中でギフンを待っているサンミンは、エレベーターの音が聞こえた時のとてもときめいて喜ぶ姿が印象的です。
サンミンは、初めからあまりギフンへの感情を表現しませんでした。フィンランドでの一夜は、一夜だけと割り切っていたようにも見えましたし。
でもそんなサンミンに、ギフンがグイグイやってきて。ストーカーのようにどこにでも現れてプッシュするうちにサンミンの心にも変化が合ったんですよね。
そして、いざ行動に出るとなると、女の思い切りの良さ。息子や夫を捨ててギフンの元へかけていきます。
しかし、ホテルの部屋の中でギフンを待っていましたが、ギフンは来なかったんですよね。
ギフンが部屋の前で立ち止まっていた時、サンミンはギフンの気持ちに気づいたと思います。
ギフンは自分に来ないということです。
ギフンはサンミンへの愛は変わらずありますが、妻と娘を見捨てることができなかったので家庭を選ぶ形になりました。
この終盤の複雑な感情がギフンの顔によく表れていました。
今まで自分に懐かなかった娘が初めて心を開いてくれたことが、ギフンにとっては大きな変化をもたらしたのではないでしょうか。
その後、ギフンは妻と娘とともにフィンランドに行きます。
ギフンに会いにフィンランドに来たサンミンは、レストランでむつまじく食事をしているギフンの家族を見て涙を流します。
そんなサンミンの姿を見たギフンは、とても会いたかった人に会った時に出る表情でした。
サンミンがその場から逃げるためにタクシーに乗って出発するのを見たギフンは、すぐにレストランを出てサンミンを追いかけようとします。
しかし、レストランの中で自分を見つめる娘と目が合って、結局、サンミンの後を追うことができませんでした。
そしてサンミンはタクシーの中で悲しげに涙を流します。
タクシーの運転手も泣くサンミンを配慮して、タクシーからしばらく降ります。
(引用:https://www.youtube.com/watch?v=Fu9HkY8hr5g)
一面雪がつもる大地に、サンミンと運転手。女性二人でタバコを吸うシーンがとても美しく、悲しさが残りつつも何とでもなる、と割り切れる感じが印象的でした。
レストランから出てきたギフンの前をサンミンが乗っているタクシーが通り過ぎていくところで映画は終わります。
サンミンが乗っているタクシーが通り過ぎる時、ギフンの目が揺れながら悲しみを隠そうとしているのを感じました。
この最後の場面で2人の主演俳優の感情演技がとても素晴らしかった。
映画『男と女』はコンユとチョンドヨンのお互いを渇望する恋物語をあまりにもよく表現されていて。
不倫だったので、成ってはいけない関係だったけど、私はギフンがサンミンの元へ行ってほしかったのです。
しかし、二人の愛は成就しませんでした。
ストーリーとしては、よくある不倫ドラマです。女は家庭を捨てて、男は家庭に戻る、という構図。
それでも、コンユとチョン・ドヨンだから成り立つんでしょうね。
ドラマの背景が雪降るフィンランドの姿を盛っていて、冬になったらこの映画がまた思い出すと思います。
まだ見ていない方がいらっしゃればこの映画『男と女』を見てくださいね。
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