2020年秋に、韓国tvNで放送された『悪の花』最終回(16話)のネタバレを書いています。
イ・ジュンギ、ムン・チェウォンの熱演に、チャン・ヒジンやソ・ヒョンウという実力派俳優が脇を固めたこのドラマもついに最終回を迎えました。
ジウォンを守ろうとして撃たれたヒョンスはどうなるのでしょうか。娘ウナとの再会は果たされるのでしょうか。結末はハッピーエンドなのかも気になりますね!
目次
『悪の花』韓国ドラマ最終回ネタバレ!
では、最終回のネタバレ書いていきます!
プロローグ
ウエディングフォトを撮っているヒョンスとジウォン。
長時間の撮影で疲れが出たジウォンを気遣い、休憩を申し出るヒョンス。
ジウォンは、ヒョンスの両親が結婚式に出席しないことを憂いている。1回きりなのに、ヒョンスのことがかわいそうだと思っている。でも、ヒョンスは、「なら2回すればいい」と返す。
僕には君しかいないんだ、本当だ
裁判の控え室
ジウォンがヒョンスに敬語で話かけている。2週間ぶりに会うので、「元気でしたか?」と。
前話で、ヒョンスは、崖の上でヒソンに撃たれた。ジウォンを守るために。ペク・ヒソンはホジュンが放った銃弾に倒れた。
ヒョンスは、病院へ運ばれた。検査の結果、頭蓋骨にヒビが入っていたが、命に別状はなかった。1日もすれば目覚めるでしょう、と医者は言った。
眠っているヒョンスの指に、そっと結婚指輪をはめるジウォン。
チェ刑事が、旦那が目を覚ましたら大騒ぎになるから、心を強く持て、と言った。ジウォンは、「大丈夫よ。二人でいれば何にでも勝てる」と返した。
しかし、ヒョンスは1ヶ月間目覚めなかった。
そして、目覚めた時には、14年間の記憶をなくしていた。
裁判所の控え室で、ジウォンは話しかけるが、ヒョンスはずっと手をそわそわさせながら、硬い表情でいた。結婚指輪ははめていた。
ジウォンは続ける。
「ヒソンさんとはまたゆっくり近づけばいいから」、と。
「ト・ヒョンスです。刑事さんはまたヒソンさんと呼びました」と返事した。謝るジウォンに、優しく首を降るヒョンス。
ヒョンスは、目覚めた時、交通事故で入院しているんだと思った。2005年だと思った、と。
目覚めた後、病室を抜け出したヒョンスは、廊下でジウォンに会った。しかし、記憶のないヒョンスは素通りした。
ずっと目覚めるのを待っていたジウォンは、ヒョンスを追いかけようとした。その時、ジウォンの首元にかかっている警察の身分証を見て逃げ出した。
病院の玄関まで裸足で駆け出したヒョンスの元に、多数の記者が押しかけた。ヨンジュ市殺人事件を終結させた人物として、脚光を浴びた。
警察は記者に説明する。
ト・ヒョンスは2005年から、ペク・マンウとコン・ミジャ夫婦によって計画的に生かされてきた。そして、妻のチャ・ジウォン刑事はヒョンスの身元を隠す過程に関与してない。
今年の6月にチャ刑事が、ト・ヒョンスの身元について知った後、捜査に協力するように依頼。ト・ヒョンスの積極的な協力の上で事件を迅速に解決した。
それによって、ヒョンスは、事件を解決に導いた英雄だと言われ、姉さんの罪を被って生きてきた可哀想な人だとも言われ、そして、正体を隠し1人の女性を騙して利用したサイコパスだとも言われるようになった。
ヒョンスは続ける。
「僕を一番許してはいけない人が、僕をちっとも憎んでいない」
その言葉に理由を説明しようとするジウォンに、ヒョンスは言った。
「刑事さんが一番望んでいる言葉は言ってあげられません」
ジウォンは、俯き「何も望みません。でも気になることが…」と言って、ヒョンスの結婚指輪を見つめた。なぜ今でもはめているのかを聞きたかったが、最後まで聞くことはできなかった。
ジウォンは、今日はト・ヒョンスさんを応援に来たのに、負担になっていますね、と悲しげに言った。
ヒョンスは、しきりに結婚指輪を触っていた。
裁判1日目
18年前に殺害されたカギョン里長事件で起訴された、ト・ヘスの初公判が始まった。
ト・ヒョンスが証言するので、裁判は注目を集めていた。
宣誓をしたのち、ヒョンスは事件のについて話し始めた。
弁護士から、元々被害者から暴力を受けていたのに、なぜ司法システムに頼らなかったのかと聞かれる。
「誰かが僕たちを助けてくれるなんて考えもよらなかった。父親が連続殺人事件の犯人だから」
姉が被害者に怯えていたことがあったか、と聞かれ、肯定した。
陪審員は同情気味に話を聞いている。ト・ヘスは正当防衛を主張していたが、陪審員の満場一致を得る以外決定的なカードがない。
警察署では、チーム長、チェ刑事、ホジュンが裁判の行方について推理していた。
チェ刑事は、「村人はみんなグルだ。全員が同じ証言をするのはおかしい」と言った時、何かを思い出した。「待てよ、グル?」と言いながら捜査資料を漁り始めた。
検察の反対尋問が始まった。
証人は、15年間周りの人間を騙してきた。しかも警察官の妻まで、ですよね?と質問してきた。
間が開いた後、「はい」と答えるヒョンス。ジウォンは心配そうに見つめている。
検察官は「感情がないという証言がありましたが、もしかして罪悪感も感じないのでは?」と続けた。
ジウォンを見つめる。一遍の記憶が頭の中でこだまする。
「ジウォン愛しているよ」という自分の声。
「ヒョンス愛しているの?」と聞く姉に、「いや一瞬たりとも愛したことはないよ」と答える自分の声。
ヒョンスは、無意識に結婚指輪を触っていた。
答えを促す検察官。弁護側が「意義あり」と言い、反対尋問は終了した。
陪審員に対し、ヒョンスが嘘に慣れていることをアピールし、証言に信憑性がないと思わせるのが狙いだ。この日の裁判はこれで終了した。
裁判所を出て、ヒョンスとムジンは車に向かう。ムジンは、練習した通りに言えなかった、と説教をしている。
ヒョンスは車に乗ろうとした時、ガラスに映ったジウォンを見つける。
ジウォンを見つめながらヒョンスは言う。「あの人と目が合ったとたん、頭の中が真っ白になった」と。
ジウォンも、二人を見つけ、お互いに他人行儀に挨拶する。
ヒョンスとムジンは車に乗る。
ジウォンの元にチェ刑事から電話が入った。
車に乗り込んだところで、ムジンが「チャ刑事にもっと優しくできないのか」と説教をする。
それに対し、期待させたくないと答えるヒョンス。
14年間も騙されて利用されていたのに、ヒョンスのことを悪い人間だと気付いていないから、距離をおくほうが良い、と。
「お前は本気だったぞ」と言われて、信じられない、といった顔をするヒョンス。
でも、それさえ演じていたんだろう、と自分を信じないのだった。
ムジンは前向きに、「まぁ複雑なことは置いといて、今チャ刑事が気になるか?」と聞いた。目をつぶり、ため息まじりに「気を使うよ」とヒョンスは言った。
その時、ムジンは「あ、チャ刑事だ」と言った。
とっさに目を開けジウォンを探すヒョンス。これはムジンのいたずらだった。
呆れた様子で、「行こう」と言うヒョンス。だが、ムジンは再び「あ、チャ刑事だ」と言った。さすがに怒るヒョンス。そして、「考えるだけで胸が苦しいんだ」と悩むのだった。
と、そこにトントンと窓を叩く音が。
見ると、本当にジウォンだった。
ジウォンは、ヒョンスを自分の車で連れ出した。チェ刑事が見つけた、証人の元へ。
証人とは、里長の甥であるヤン・ジンテという男だった。
甥は、「ヒョンスのお祓いをト・ミンソクの遺産で支払っていた」と証言した。お祓いの度に、ト・ミンソクの口座から多めにお金を引き出し着服していたようだ。
ジウォンは運転しながら、昔ヒョンスに話していたように、事件について話していた。
それに気付いたジウォンは謝った。
拘置所の面会室では、ムジンがト・ヘスと話していた。
二人がヤン・ジンテの元へ行ったと聞くと、ト・ヘスは二人の様子を心配した。
ムジンは、チャ刑事が辛抱してヒョンスとよりを戻せるように待っている。見ていて可哀想だ、と話した。
「ヒョンスは記憶をなくしてから、人が変わった気がしないか?偉そうなのは変わらないが」とムジンが聞く。
ト・ヘスは「変わったんじゃなくて、本来の姿に戻ったんじゃないかと思う」と返した。
俺はホラーで、君はヒューマニズムだな、と納得するムジンだった。
次にト・ヘスは、ヒョンスと一緒に暮らすのは大変じゃないかと尋ねた。
大いに肯定するムジン。
ト・ヘスは、あまり面会に来なくていい、と言った。囚人服が恥ずかしいから、と。
とっさに「すごく似合ってるよ」と言ってしまうムジンだった。
証人
マンションの一室に着いてインターホンを鳴らすジウォン。しかし、何度押しても反応がない。
ジウォンは証人の携帯に電話をするが圏外だった。
その状況を見てヒョンスは、気が変わったんでしょうと受け入れる。しかし、ジウォンは「さっき電話した時は証言するって言ってました」と。
と、そこにメールが。
『すいません、証言はできません』、と。
それでも、帰るまで待って説得しよう、と諦めない。待つことになった。
雨が降り出した。
「雨だ」と喜ぶジウォン。雨を眩しそうに眺めるジウォン。その時の表情を見て、何か感じたのか、ヒョンスが横に立つ。
「雨が好きですか」と聞いた。何も答えないジウォン。笑顔でそっと手を差し出し、雨に当てた。
その笑顔を見て、知らず知らずにヒョンスも笑顔になっていた。その時、また記憶が頭をよぎった。
「ジウォンは見えるものだけを信じます。だから扱いやすいです」と話す自分の声だ。思わず顔を歪める。
ウナ
ウナは、おばあちゃんに見守られながらお絵かきをしていた。
おばあちゃん、ママ、ウナの3人。
名前は【チャ・ウナ】になっていた。
おばあちゃんが、ウナになぜパパは描かないのか聞く。
ウナは、「パパが好きだけど、パパを描いたらママが泣いて可哀想」と答えた。そんな孫を可哀想と涙を流すおばあちゃん。
ウナは「パパは一人で旅行に行って悪い。一緒に行きたいのに」と悲しそうに話した。
結婚指輪
雨も止んだし、一人で待つので帰ってください、とヒョンスは言った。
ジウォンは、ヒョンスがしている結婚指輪を見つめている。
そして「外さないんですか」と聞いた。
ヒョンスは、記憶を取り戻すためにたまに工房へ行くが、指輪がないと変な感じがすると答えた。しかし、無神経だったと指輪を外してジウォンに渡した。
別の指輪でも、自分を落ち着かすためには大丈夫だから、と。
指輪を悲しげに受け取った時、男が歩いてきた。
証人のヤン・ジンテだった。
ヤンは二人を見ると逃げ出した。追いかけるヒョンス。エレベーターに乗ったところで、ドアをこじ開けた。
「僕に謝ることはありませんか、ヤン・ジンテさん」「すまない、ヒョンス」
3人は喫茶店にいた。
証言内容を録音するジウォン。
カギョン里長のクォン・ソンボクは、ト・ヘス、ト・ヒョンスに関わることによってお金を手に入れようにしていた。
そして、ジンテは協力したらお金をやると言われて、ヒョンスの嘘の噂を村に流した。
ヒョンスがト・ミンソクに取り憑かれているように村人に見せかけた。
そして、お祓いをするように持っていったのだ。
その内容を証言してもらうように頼んだ。
しかし、ジンテは小学校の先生をしているからできない、と断った。
ヒョンスは、「あなたを許します。だから自分を嫌いにならないように、本当に自分のためになる選択をしてください」と伝えた。
帰りの車で、ジウォンは、許すことは誰にでもできることじゃない、辛かったでしょう、と言った。
しかし、ヒョンスは「簡単だった。嘘だから」と答えた。
ジンテが良心の呵責を感じているようだったから、刺激したら証言すると思ったのだ、と。
と、その時ヒョンスの携帯が鳴った。ヤン・ジンテだった。ジンテは、ヒョンスの読み通り、証言すると言った。
その流れを疑心暗鬼の表情で見ているジウォン。
ヒョンスは、「刑事さん、表情に気を付けてください。考えていることが分かるので、僕が恥ずかしくなります」と言った。
ジウォンは、「私が何を考えていると思いますか?」と訊ねた。
ヒョンスは、「私が知っている人じゃない、私の探している人じゃない、違いますか」と。
いきなりジウォンは車を端へ寄せて止まった。
そして、なぜわざとそんなことを言うのか、と言った。ヒョンスは、僕が簡単に嘘が付ける人間だというのを知らないようだから、と。
ヒョンスの本心と嘘が区別できるのか聞いた。
その頃、自宅に帰ったムジンは、冷蔵庫を開けた。中を見て、「あいつはバカか」と言うムジンだった。
ヒョンスは、病院で目覚めた後、15年間ぶりに目覚めた気がしていたけど、実は違ったと話し始めた。体にどうやって生きてきたのか染み付いていたのだ。
見たこともない料理を作れたり、工芸では信じられないほど巧妙にできる。そして、本能的に相手の心理を読んで、利用する。だから、チャ刑事が僕に望んでいる言葉がよく分かります。
「あなたに関する記憶はなくなったけど、感情はそのままだよ」という嘘を聞きたがっている。
「違う、あなたが私を忘れるなんて!あんなに愛し合ってここまできたのに。あなただけ忘れるなんて」と。
ヒョンスも、涙を流しながら、僕も自分が分からない。誰かに持続的に感情を与えたことがないから。そんな僕が今刑事さんに感じている気持ちがどんなものか、と言った。
自分を信じて、と言うジウォンにヒョンスは続ける。
隠れた僕を探している。似ているところがあれば期待して。僕は彼が嫌いです。少しも知りたくない。
刑事さんは僕の後ろ姿を追って、僕は本当の自分を見せたくないから逃げて…。二人とも一歩も前に進めない。
二人は停車中の車で号泣した。
冷蔵庫の中身
ヒョンスはムジンの家に帰宅した。
ヒョンスを見るや否や、手をひっぱり冷蔵庫へ向かうムジン。
お前は正気か?と言って開けると、中にはエッグタルトが山のように入っていた。
「見たら買いたくなって…」とヒョンスは言った。
暗い表情のヒョンスを心配するムジン。
裁判が終わったら子供のことで話し合わないといけない。そこでまたぶつかると思うと…。
ヒョンスはウナには会わない。なぜなら自分のことを忘れた父親には会わせられないから。
「僕の相続分を子供に全て相続させたら、そうやって綺麗さっぱり処理したら、彼女は傷つくかな」とムジンに聞いた。
ジウォンの願い
ジウォンは、ずっとそのままにしてあるヒョンスのクローゼットから服を取り出し、匂いをかいだ。思い出が押し寄せてくる。
録音したヒョンスの声を聞いた。
ウナを寝かしつける。
ウナは聞いた「ママとパパは離婚したの?チャ・ウナになったって言ったら、みんながそう言うの。なぜ帰ってこないの?」と我慢していた涙を堪えきれずに聞いた。
ジウォンはそっとウナを抱きながら話し出した。
「ママはパパが幸せになって欲しいの」
パパは一度も自分の人生を生きたことがないから、一度でも自由に生きられたらいいと思ってる。
ジウォンは、ト・ヘスの面会に来ている。
ヘスにお礼も謝罪もできないほど大きな犠牲を払わせてしまった、と伝える。
ヘスは、チャ刑事とウナのことは絶対に守りたいと思った。そして、それをやり通せたので、「少し自分のことが好きになった」と話した。
ジウォンは、ヒョンスには「自由にしてもらおうと思っている」、と。「それが一番いいと気付いた」、と話した。
ヘスは、「今感じている痛みや経験は、より多くのことを受け入れることができる過程じゃないかと思っています。でも、チャ刑事はその痛みが少ないことを願っています」と。
裁判の判決
正当防衛が認められた。
喜ぶムジンとヒョンス。
警察署で判決を聞いたチーム長、チェ刑事、ホジュンも大きな声をあげて喜んだ。
ヒョンスと義母
ヒョンスは、手に絆創膏をいくつも貼っている。
そして、ヒソンの母に面会に来ていた。母は囚人服を着て座っている。
ヒョンスは、本当の自分を見つけるために、話をしに来た。
母は聞いた。
「もしかして彼にも会ったの?」夫のペク・マンウのことだ。
ヒョンスは義父にも会っていた。義父は入院していた。
訪ねた時、義父はヒョンスを見て、嬉しそうな無邪気な笑顔で「やっと来たのか。待ってたんだぞ。毎日待っていた」と言った。
亡くなった息子のヒソンだと思い込んいる。
ポケットからお菓子を取り出して、ヒョンスの手に取り握らせたのだった。
回想しながらヒョンスは、義母に「過去へ過去へと逃走中だから、彼のことは心配しないでください」、と伝えた。
そして、ジウォンが自分にとってどんな存在だったのかを訊ねた。
義母は、「とても大切にしている」と答えた。
出発点を探しに
ヘスは、カナダに留学したい。
裁判が終わった後、ヒョンス、ムジン、ヘスがバーでお酒を飲んでいる時に、ヘスが言い出した。もちろんムジンは引き止めたが、ヘスは、出発する場所が欲しいと言った。ヒョンスは喜んだ。
ヒョンスは、ムジンを慰めた。
ヘスが旅立った後、ムジンは、一人ヘスが住んでいた部屋を訪れた。ちょうどその時、ヘスから電話が入った。忙しいフリをしながらも嬉しそうに話すムジンだった。
ヘスは、出発前にヒョンスに話をしていた。
私たちは自分を失った人間だから、出発点が必ず必要だ、と。たくさん迷うと思うけど、と。
姉さんがいなくなったら誰に聞けば良いのか、訊くヒョンスに「その答えを知っているのは、あなたしかいないわ」と答えた。
ヒョンスは、住んでいた工房へ向かっていた。
その途中、ジウォンとの初デートの場所があった。断片的な記憶が蘇る。ジウォンの笑顔を見て、初めて笑顔になったこと。
思い出して思わず涙が出る。
その時、ヒョンスの元に不動産から電話が入った。
出発点を探すために、物件を探していて、紹介されたのが、自分が住んでいた工房兼自宅だったのだ。
[明星が留まる空間]
店の看板もそのままだった。
工房を一人で見るヒョンス。
テーブルに置いてあったノートを開いた。以前ヒョンスがジウォンについて記したものだった。
読んでいると、「それは読まないでください」と言ってジウォンが入ってきた。
ジウォンは、「店の中の物はあなたのものだから必要な物は持って行ってください。でも、そのノートは私のことが書かれているのであげられません」と伝えた。
ヒョンスは、「この店の名前は僕が付けたんですか?」と聞いた。
「はい」
「意味を知っていますか?」
「聞いても教えてくれませんでした」
ヒョンスは説明し始めた。ギリシャ神話のヘパイストスという神と妻を自分とジウォンに照らし合わせて付けた、と。
ジウォンは、釜山に移動願いを出した。
それを聞いたヒョンスは動揺する。そして、震えるような声で「ここを去るということですか」と聞いた。
ようやく僕が一歩刑事さんに近づけたのに、刑事さんが逃げたら僕はどうしたらいいのか…。
ジウォンは、期待して失望しての繰り返しに、もうこれ以上は無理だと言った。
「気持ちは変わりませんか」と言いながらジウォンの元へ近寄るヒョンス。
「本当に尽くします。全てが変わりますから」とヒョンスが告白した。
それは、15年前にジウォンがヒョンスに告白したのと同じセリフだった。
「刑事さんが探している人を一緒に探しましょう。僕も彼のことが気になります。知りたいんです」と。
その時、ジウォンは、ヒョンスの手が絆創膏だらけなことに気付いた。
ヒョンスは、「指輪を外したことで怪我をしやすくなった、まだ慣れないから」と微笑んだ。
ジウォンは、胸元からネックレスを取り出した。ヒョンスの指輪を、そっとチェーンから外すと、ヒョンスにはめた。
「刑事さんの前に立つと緊張します。失敗しないかと」とヒョンスが言うと、「私もです」とジウォンが言った。
そして二人は口ずけを交わした。
ウナとの再会
ウナを一緒に迎えに行くか聞かれたヒョンスは、「僕を好きになってくれるでしょうか」と聞き返した。
その言葉を聞き笑うジウォン。
幼稚園で、ヒョンスは指輪を触りながら立っている。とても緊張した面持ちだ。
そこに、「パパ!」と言ってウナが走ってきて抱きついた。
その瞬間、ヒョンスは赤ちゃんだったウナを抱っこしている記憶が蘇った。
ウナは、「世界で一番パパが好き!」と満開の笑顔で言った。少し躊躇いながらも「パパも」と答えたヒョンス。
ウナとヒョンスの3人で抱き合った。
-fin-
『悪の花』韓国ドラマ最終回ネタバレ!結末はハッピーエンド?感想とまとめ
最終回は、いつにも増して、感動するシーンが多かったです。
車の中で二人で涙を流しながら話すシーン。ヒョンスが思わずエッグタルトを買ってしまうところ。初デートの場所での涙。義父が亡くなったヒソンに話しかけるシーン。指輪がないと落ち着かずに怪我してしまうヒョンスも愛おしい。
記憶を失くしたまま、というのが少し残念な結末なのですが、少しずつ思い出していき最後には記憶が復活したら良いな、と妄想しておきます。
画像引用:公式ページ
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